~電子天秤から防水はかりまで徹底解説~
はかりは「重さを量る」ための基本的な道具ですが、その種類や用途は非常に多岐にわたります。工場、研究室、店舗、物流倉庫など、使用環境によって必要な性能や機能は大きく異なります。「とりあえず安いものを購入したけれど、使ってみると精度が足りなかった」「水回りで使ったらすぐに壊れてしまった」など、はかり選びの失敗は珍しくありません。
本記事では、はかりの選び方を体系的に解説しながら、目的別に最適な商品を紹介します。これから購入を検討している方に役立つ、完全保存版のガイドです。
1. 計量の目的を明確にする
はかりを選ぶうえで最も重要なのは「何を量るのか」「どのような場面で使うのか」をはっきりさせることです。大きく分けると以下の5つの目的に分類できます。
① 単純計量(重さを知りたい)
② 置換計量(重さを使って他の情報を求める)
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部品の個数管理 → カウンティングスケール
③ 比較計量(良否判定や選別)
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製造ラインでの重量チェック → チェックスケール
④ 配合計量
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複数原料を混ぜる工程 → インフォメーションマルチスケール(配合タイプ)
👉「何を量るのか」を最初に決めることで、無駄のない選定が可能になります。
2. 計量物に合ったスペックを選ぶ
はかりの仕様を確認する際に重要なのが ひょう量・目量・載皿寸法 です。
ひょう量(最大計量値)
例:容器込みで60kgの商品を量るなら、ひょう量100kgのデジタル台はかりを選ぶのが安心。
目量(最小表示)
例:研究室でmg単位の測定をするなら 電子天秤 が必須。
載皿寸法
大きな荷物を載せるなら、十分な大きさの載皿がある 大型はかり/パレットスケール を選びましょう。
3. 使用する環境に注意する
はかりは環境によって性能が左右されます。
現場環境に合わないはかりを選んでしまうと、誤差が大きくなるだけでなく、故障の原因にもなります。
4. 「取引」や「証明」で使用する場合の注意点
法律上、取引や証明に使うはかりは「特定計量器」に分類され、国家検定付が必須です。
2年に一度の定期検査も必要なので、購入前に確認しておきましょう。
5. 計量データを保存・活用する
品質管理やHACCP対応のために、計量結果を記録・保存できるモデルが求められることがあります。
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プリンタ内蔵型
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USB出力対応
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LANや無線通信対応
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RS-232C入出力対応
6. 電源方式の選び方
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持ち運びが多い現場 → 乾電池や充電式対応モデル
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据え置きで使う工場 → AC電源タイプ
当社では専用の台車や架台もご用意しており、現場に合わせたカスタマイズが可能です。
まとめ
はかり選びで失敗しないためには、
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計量の目的を明確にする
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計量物に合ったスペックを選ぶ
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使用環境を考慮する
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法的要件(取引・証明)を確認する
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計量データ活用や電源方式も考える
この5つのポイントを押さえることが大切です。