電子天秤の選び方を学ぼう!

~研究・製薬・食品検査で信頼性を確保する~

電子天秤とは?

電子天秤は、mg単位やμg単位までの精密な質量測定を可能にする高精度はかりです。
研究室・製薬工場・食品検査・品質管理部門など、正確さが求められる現場で欠かせない計量機器です。

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電子天秤を選ぶときのポイント

1. 目量(最小表示)

  • 0.1mg:研究や分析用

  • 1mg:食品検査や製薬原料計量

  • 0.01g:教育や一般実験用

2. ひょう量(最大計量値)

  • 微量試料 → 200g程度

  • 食品原料や粉体 → 2kg程度

3. 載皿寸法

容器や試料が安定して載せられるサイズを選びましょう。

4. 使用環境

  • 風防付きモデル → 微量計量に必須

  • 自動スパン調整周囲温度の変化や長時間の使用に強い


電子天秤と「JCSS校正」の関係

JCSS校正とは?

JCSS(Japan Calibration Service System:計量法トレーサビリティ制度)に基づく校正は、国家標準にトレーサブルであることを保証する制度です。
当社では、出荷前にJCSS校正を実施した電子天秤モデルをご用意しています。

校正証明書に含まれる情報

  • 校正日時

  • 使用した標準器の情報(国家標準につながるトレーサビリティ)

  • 測定結果と不確かさ

  • 校正責任者の署名

これにより、「この電子天秤で得られた数値は国家標準とつながっている」という信頼性を証明できます。


JCSS校正が求められる用途

研究機関・大学

論文や学会発表で「どのような校正を行ったか」を明示する必要がある場合に有効です。

製薬工場

GMP(適正製造基準)対応のため、原薬・添加物の秤量工程でJCSS校正済みの電子天秤が使われます。

食品工場・検査機関

HACCP・ISO9001など品質保証体制において、測定機器の校正履歴が必須。特に食品安全マネジメントシステムでは「トレーサブルな計量」が重視されます。

公的機関・試験所

行政への報告書や認証試験で「JCSS校正済み」であることが条件になる場合があります。


電子天秤+JCSS校正を選ぶメリット

  1. 社内監査・外部監査に強い
     ISOやGMP監査時に「校正証明書の有無」が重要視されます。

  2. 測定値の信頼性を担保
     お客様や取引先に提示できる客観的な証拠となります。

  3. 校正の手間を省ける
     出荷時点でJCSS校正済みのため、導入直後から安心して使用できます。

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電子天秤の長持ちと再校正のポイント

  • 年1回を目安に再校正を行う

  • 設置場所は直射日光・風・振動を避ける

  • 静電気や粉塵対策を意識する

当社では、電子天秤の定期校正サービスや、校正分銅のJCSS対応も承っています。


まとめ:精度と信頼性を両立するなら「JCSS校正付き電子天秤」

電子天秤を選ぶ際は、

  • 目量(精度)

  • ひょう量(最大値)

  • 使用環境

  • データ出力
    に加えて、JCSS校正の有無を確認することが重要です。

特に研究・製薬・食品検査など、信頼性が重視される現場では「JCSS校正済みの電子天秤」を選ぶことで、監査対応や品質保証をスムーズに進めることができます。

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